プロフィール

Author:紫陽花亭瓶輔
「清く正しく」より「美味しく楽しく」をモットーに
日夜、不規則正しい糖質制限とアルコール消毒に励む飲んだくれ後期ミュージシャン

目下の関心事:陽だまりのねこ、大衆酒場、コの字カウンター、落語、料理らしきものの捏造、男子投げやり、自炊、糖質制限、人生の断捨離、東京Swallows(順不同)

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【ガクタイ用語辞典】おかず

おかず=彩りとして演奏される装飾的フレーズのこと

あるレコーディング現場でのこと
アレンジの先生
よく言えば実にプレーヤーを信頼しているというか
その逆を言えば、丸投げがお上手というか
「ギターさん、あそこ何か適当におかず入れといて下さい」
とか
「ドラムさん、コーダのあそこはもう少し手数増やしましょうか」
などと的確な?指示をお出しになる

我々が「先生、ここはahで歌いますか、wooで歌いますか?」
と聞いても
「あ、雰囲気合うようによろしく」と返ってくる
「ツミ(ハーモニーの重ね方)もハモリやすいよう自由に変えてね」
と、やりやすいと言えば、とてもやりやすい

一方で、自分が書いたフメンを変えられる事を
極端に嫌うアレンジャーもいらっしゃる
違う現場では認められていたからと言って
ちょっとでもフメンに手を入れると
「こらっ、 勝手に変えるな」と怒られる

どっちも有り、正解なんである
そんな空気を臨機応変に嗅ぎ取り
クライアント様のご意向に沿い
ご満足いただけるプレーを提供するのが
スタジオミュージシャンの素養でもある

サウイフモノニ ワタシハナリタイ
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テーマ:音楽のある生活
ジャンル:音楽

【ガクタイ用語辞典】初日おめでとうございます

今日から7月
カレンダーの後半戦の初日であり
牛レバー刺を売ると手が後ろに回る初日でもあり
(手が後ろに、というのは死語だなぁ)
個人的には、明治座の劇場公演の初日でもある

なんだかますます月日の経つのが早い今日この頃
今朝は閏秒が挿入されたらしいが
一秒やそこらでは、焼け石に水
このままでは、師走が来る前に
年が変わってしまいそうな気がしている

初日を迎えた劇場のバックステージは
華やかな空気に満ちあふれている
「初日おめでとうございます」
という今日限定の挨拶が飛び交い
運び込まれた何十鉢という胡蝶蘭が芳香を放ち
…と書きたいところだが
今回は楽屋が地下のリハーサル室という
隔離された空間なので、その雰囲気は希薄だ

しかし、コマがなくなってから
久しぶりの劇場らしい劇場での一ヶ月

  着到盤
着到盤だって、こんなに立派である

この業界、おそらく日本一「あいさつ」にうるさい世界だろう
我々はそれほどでもないが
役者さんは、それは厳しいというウワサもよく聞く
些末なことでいぢめを受けたり
あれこれ厳格なしきたりもあるらしい

そんな我々でも、一日に何十回
「おはようございます」の挨拶を交わすだろうか?
はい、この業界
朝であろうと夜であろうと
その日初めて会った人と交わす挨拶は
常に「おはようございます」だ

開幕戦を迎える劇場では
それに「初日おめでとうございます」が加わる

開演前のステージではお祓いも行われる
劇場毎に、つまりは神社毎に
これも色々と流儀があるようで
セレモニーの内容や時間もまちまちだ

いつだったか、お祓いのあった初日の舞台で
大事故があった
公演中に奈落に転落、なんて事故だってあった
信仰を持たない紫陽花亭としては
いろいろ思うこともあるが
まぁ、それはスルーすることにする

とりあえず、目下開幕前からの10連戦のまっただ中
個人的千穐楽まで、あと25ステージ

 職場1 職場2 まつり2
こんな職場で労働に励みます

テーマ:ぶつくさ
ジャンル:日記

【ガクタイ用語辞典】どーろく

どーろく(同録) =同時録音の略

麹町のスタジオに演歌系のレコーディングへ
隣のスタジオでは、大御所の劇場公演用の録音が
どちらも同録なので、ロビーの人口密度はかなりだった
来月お世話になるので、奥のスタジオにも表敬訪問してごあいさつ
演歌な一日でございました

同録とは、すべて(ほとんど)の楽器が同時に演奏し録音すること
今は、楽器やセクション毎に録ることが常識になり
それができるスタジオも数えるほどに減ってしまった

皆が一斉に演奏するので「せーの」と呼ぶこともある

美空ひばりのレコーディングは
すでに本人が完璧な状態で収録現場に現れるので
本番は一発勝負
プレーヤーは自分のミスで録音を止めてはならないと
それはかなりのプレッシャーだったそうだ
2ch同録の場合,音楽のブロック毎ならば
テープにはさみを入れて編集することも可能だったが
原則として何らかのミスやノイズなどがあった場合は
初めから演奏をやり直すのが普通だった
ライヴ録音に近い一発勝負である分
現場の緊張感は高かった

若造くんがミスったりすると
ベテランの皆様の叱声は、それは恐かったものだ(経験者)

裏導線

【裏導線】控え室からステージまで
     客とかち合わないように
     スタッフが使うバックヤードを通る業務用通路
     通常は、ホテルや宴会場での経路を指す
     業務用エレベーターや狭い通路を通り
     戦争のような厨房の脇を通り
     スタッフさんとぶつからないようにすれ違い
     時には迷路のような経路となることも
     親切な現場では、ブカン(舞台監督)が事前に
     床に目印をつけてくれたりもするが
     口頭だけの説明だったり
     それすらないことも、ある
     
  Annexステージ

郡山にて、黄綬褒章受章記念パーティーがあり
そのお祝いの席で演奏する友人の歌手のお手伝いをした

さすが、福島
「末廣」「栄川」「花春」と
酒処・会津を代表する銘酒が鏡開き用に勢揃い
中でも末廣酒造さんには
数年前とてもお世話になったのでアップで紹介

  IMGP4995.jpg

初めて仕事をするホテルだったが
誰かに先導される訳でもなく
何も書いてないドアを開け
狭い通路を右に左に曲がり
厨房を通り抜けてスイスイ歩いて行くので
仲間に驚かれた

そりゃね、もう何十年もこの稼業をやっていて
何十何百という宴会場で労働してきたもの
大体の勘は、それなりに身にはついている

なんて言いつつ、大失敗もやらかしたけどさ

無事に演奏が終わり、ステージから降りようとすると
お客さんの一人が話しかけてきた
「ご祝儀?」と思ったが、そうではなかった
なんと、学生時代以来
35年ぶり? に会う古い友人だった
彼は、卒業して郡山に戻り
今は家業を継いでいるそうだ
主賓と同じ業界の人間として参列していたという偶然
世の中って、狭い

こんな稼業をしていると
こちらは顔も名前も知らないのに
先方はしっかり覚えている、というケースがままある
そんな人から街中で、新幹線の中で
「あら、せんせ!」などと話しかけられることもあったっけ
こういうのをギョーカイ用語で
「悪いことはできない」と言う(うそ)


テーマ:音楽
ジャンル:音楽

【ガクタイ用語辞典」くりびつてんぎょう〜阿佐ヶ谷の思ひ出

くりびつてんぎょう:びっくりするさま

先月28〜29日に恒例の阿佐ヶ谷ジャズストリートが開催された

今やすっかり有名行事になったが
その第一回に参加したときのこと
アレンジャーで、当時居酒屋のマスターでもあったU氏に請われ
仕事仲間の女性3人とコーラスのライブを彼の店で行った
元々20人も入れば満席の店に
無理矢理30人ほどお客さんをいれただろうか
もちろんステージなどなく
客席である作りつけのせまい椅子の上に立ち
壁にへばりついて歌った
お客さんは、床に体育館座り、しかも至近距離
やや民芸調の和風空間にジャズコーラスが流れる
とても新鮮で、不思議な空間だった

目の前に赤ちゃんを抱いた若い女性が座っていた
いや、いちいちお客さんの姿は見ていないのだが
歌い始めてほどなく
すぐ“ぽろん”と出して授乳を始めたのだった
ものの十数秒だったと思う
さっと終えると、何事もなかったかのようにさっと仕舞い
それは神のような早業だった… ように思う
客席からは死角なので,目撃したのは我々だけ
しかも男は私だけだった

もちろん演奏は続けた・・・ でも驚いた
くりびつてんぎょうとは、まさにこのこと
その後、二度と同じような機会には恵まれていない
否、遭遇していない
…って、当たり前か

テーマ:音楽
ジャンル:音楽

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